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ブリーチ、開く
 鋭い、銃声のように鳴り響く音や雷鳴が溢れ出る小さな裂け目が恐ろしい光と共に次第に大きく開かれていった。解き放たれたエーテルエネルギーは、紛れもない大惨事を引き起こした。アースサイドの儀式場(私はその古い名前をあえて記さない)をシティは完全に囲い、すぐにこれを間引いた。

 ブリーチの開口部から放たれた巨大な衝撃波は巨大な建物が地面に衝突することを引き起こした。同時にあちらの圧倒的な基板によって、こちらのより小さな構造体が砕かれ、破片はまるで子供のおもちゃのように空中に投げ捨てられた。

 この物理的な荒廃が十分ではなかったかのようにエーテルの急増はこの覚醒においてただシティの多くの住民たちの生命力を奪うという結果を残すのみであった。その場所は瞬く間に無価値になった。ただ廃墟と狂気、そして死体が残る場所に変わっただけだった。我々の世界でこれ以前にあるいは現在までに、短時間でこれほどの災害が起こったことを私は知らない。

ブリーチが開かれた最初の瞬間は確かに何が起こったかわからず、パニックに陥ったに違いない。周囲には何もなかったが、静かな荒野が広がっていた。ブリーチの周りには瀕死の苦しげなうめき声と哀悼の悲しげな泣き声に満ちていた。死体は朽ち果てて地面に散らばり、灰のベールが空気中を重たげに漂う。
その中で破裂した鼓膜を押さえ、目を引き裂かれて一筋の血を流し、または原型をとどめない手足を揺らす者達がいた。あるいは優しく死んだ同胞を抱きかかえる者達もいた。

幾人かは虚ろな瞳で眺め、ぶつぶつと独り言を語り、ふらふらと揺り動き、中にはしっかりと自我を保っていたが、彼らは正気だけでなく、魔力も失っていたのだ。さらに他の者は恐怖のあまり口をだらしなく開けて、周りの荒廃した光景を見つめ、立ち尽くしていた。

 少数の幸運な者たちは無事に生還し、完全な魔力を持ちながらブリーチの前に立っていた。しかし、彼らの魔法の適性や能力は指数関数的に増加し、想像を絶するパワーが新たに走っていることを感じた。伝説の時代にて多くのアークメイガスの生涯を賭して果たされたであろうエーテル操作の偉業を彼らは身振りや詠唱によって突如、成功させたのである。
 これまでで最も強力なマギ、コンジャラー、シャーマンは儀式のために寄り集まり、そして、これまでの人類の歴史において証明された中で最も素晴らしい魔法のイベントの結果に立ち会えたのである。大惨事は確かに急だったにもかかわらず、生存者は彼らの褒賞を勝ち取ったのである。
つづく・・・